暗い気持ちは暗い気持ちのままで、そっと。
2020年 01月 20日
寒い日が続くなぁと思っていたら、今日は大寒。
暖かい冬だけれど、年齢を重ねるごとに寒さが身に染みるように……。
寒い冬には、温かい飲みものと読み物を。
ムーミン谷の冬
トーベ・ヤンソン
暗く長い、北欧の冬。
松葉をお腹につめ、冬眠についたはずのムーミントロールがふと目を覚ましてしまうお話し。
ママは冬眠中なのに、やっぱりムーミン屋敷にはへんてこりんなお客様がやってきて、暗く憂鬱なムーミントロールの気持ちを、更に暗くしてしまう。
そりゃあ、一日中おひさまは見えず、雪の降り積もる中、家族はみんな寝ていて、自分だけ起きていたら、誰だって暗い気持ちになるさ。
雪国には(冬季鬱)なんて言葉もあるくらいだもの。
何故か世間は、暗くなる気持ち自体を「負」と捉えがちだけれど、それってそうかな?
暗くなってしまう気持ちや、落ち込んでしまう気持ちを、そのままで。
それでもそっと日々を営むうちに、いつか春がやってくる。
そんな気持ちを持ってしまう自分自身を責めないで、つとめて明るく振る舞わなくたって、その暗い気持ちごと受け入れられたら……。
静かに、そっと、自分で自分に寄り添うこと。
ついつい周りを気にしながら生きてしまう私たちだから、自分が自分を受け入れて生きなければ、穏やかなおひさまは、差してくれないような気がするなぁ。
暖かい冬だから、キーンと冷えた冬の空気も、少し愛しく感じたり。
冬を冬ごと受け入れる。
そんなことが、大切な気がしている、今日この頃です。
家のしつらいに、本を使うことが多い我が家。
1月の章を開いて、お客様を迎える玄関に。
いってらっしゃいとおかえりの場所に。
by moominnmamma
| 2020-01-20 13:45
| ムーミン